ONE-SIDE theORY

  2010.03.10  

Lump of Sugarの『PrismRhythm』

Lump of Sugarの新作『PrismRhythm』
http://www.lumpofsugar.co.jp/product/prismrhythm/index.php

Lump of Sugarっていうメーカーは絶対的な4番打者萌木原ふみたけを主力に、ライターは(「いつか、届く、あの空に。」の朱門優起用を除き)大崩れしない程度の安定派で守備はそこそこにという打撃主体のチーム。
キャラ萌え推しのメーカーにしてはコテコテな声優の起用もしませんし、きしめんを除いてさほど音楽で当たっているわけでもなく、手軽に客を押さえられる所もまともに押さえないという「分かってないんじゃないか?」とさえ思わせる不思議なメーカーであると言えます。
それでも人気メーカーであり続けているのは、萌木原ふみたけという絵師が、オーガストにはべっかんこう、ザウスにはまさはる、ういんどみるのこ~ちゃ・・・などといったシナリオなんてものを度外視させる歴代の絶対的看板絵師に勝るとも劣らない力を持っていたからに他ならない。

しかしながら今作は、今年なぜだか多い気がするんですが、看板絵師を起用させないエース不在作のうちの一つです。
そして代役となっているのがたにはらなつきとせせなやう。
萌木原ふみたけと比べるとレベルは3つ4つ下がる、言ってしまえば金魚の糞のような個性の少ないグラフィッカー二名。
正直役不足です。

ただせめてもの救いとなったのがライターにセロリ、「顔のない月」「はぴねす!」というかなり極端に違う代表作を持つ10年キャリアのベテランであり、今作で確実に鍵を握る存在です。
このセロリ、キャリアに巨頭作があるものの、「CARNELIANはライターに恵まれない」という評価の根強いROOT出身である事、「はぴねす!」ではういんどみるの看板ライターちゃとらの助力があった事など不安要素を持つ存在でもあります。

絵買いがデフォというメーカーでまさかのシナリオ頼みとなったが、Lump of Sugarは理由がよく分からないアニメ化を果たしたものの、前作「タユタマ」で正直評価が悪く、地位がぐらつきつつあるだけに、今後を考えると今回は外す事ができないのも事実。
萌木原ふみたけ不在をせめて普段程度の評価で乗り切る事が出来るか。
ボクとしては努力家、策謀家、天才、資格持ち、みんなの憧れの的ってキャラ設定から、少なくともメインヒロインのシナリオの全貌がよめよめというスタート失敗の状況から見るに何だか嫌な予感は感じてます。

  2010.03.07  

lightの『Soranica Ele』

lightの新作『Soranica Ele』
http://www.light.gr.jp/light/products/soranica/index.html

2005~2007年のlightの黄金期から早3年。
昨年は「タペストリー」が良い出来であり、「Dies iraeシリーズ」でどうにか持ち堪えている印象ではありますが、現在のlightは一時期ほどの絶対的な存在ではなくなってきている残念な状況にあります。

ここで新作『Soranica Ele』の発表となっています。
発表当初はSoranicaであったはずがEleが付く事によってソラニカエレという何とも微妙なタイトルになりました。
しかしながら今作の担当の原画家は隔年エース絵師泉まひる今回は三年越しでようやくの起用
おそらく「Imitation Lover」「R.U.R.U.R」と2006-2007年にかけてちょっと頑張ったんで+1年充電期間が長くなったのだと思います。もしくは「けいおん!」を見るのに忙しくて仕事とかそれ所じゃなかったとか。意外と駄目な人なのかも。
でもでも雰囲気のある人の多いlightの絵師の中でもエースといえばやっぱりこの人。ここ最近で担当した2作も当たりを出していますから、以前のハズレ作要員のイメージを完全に払拭し、待ちに待った千両役者の登場と言って良いでしょう。

それだけに作品としては今回のlightは当たりを狙って本腰を入れて作っているものと思われます。
ここで問題になってくるのがライターの津島暁生
「あるすまぐな!」でデビューし、キャラの掘り下げとストーリーの掘り下げというライター能力の根本が一切駄目という最悪のスタートを切ってから1年半、どのように成長したかが問題になります。
しかしながら世界観設定のための空想知識には前作でもかなり長けたものを感じさせており、王道な学園モノなどに逃げる事無く、独特の世界観を持つ作品で勝負してきた所を見るに若干の可能性を感じさせます。
今回の様な話では、「なぜカリキュラムにコロシアムでのバトルが組み込まれているのか」を疑問の起点にした起承転結の転が特に重要になってくる。
前回はその転で作品の魅力を出せなかっただけに、ほぼストーリーで話の全容がばらされているとも言える今回は転結の勢いに注目したい。

コロシアムで戦う事も出来ない主人公がノアズアークとなるための方法とは、主人公の刻印アポカリプスの黙示ソラニカエレの意味とは、終盤の見せ場は多い面白い作品だと思います。
正ヒロインが「再生」で対抗馬が「破壊」というあたり、何となく邪推可能だな・・・みたいな考えは作品が楽しめなくなるのでしちゃ駄目ですよ。

  2010.03.05  

Peas Softの『あまあね』

Peas Softの『あまあね』
http://www.peassoft.com/index2.html

Peas Softと言えばとにかく処女作から及第レベルに満たない出来の悪い作品を生み出し続けているでお馴染みです。
主力にしている「つくしてあげるのシリーズ」で、とりあえずヒロインを幼馴染にしておけば良いという紀元前の発想で勝負しており、地味にそこそこの知名度はあるかもしれません。

思い返せばデビュー作「永ワ刻 -トワコク-」が発売前にそこそこ良い感じの雰囲気を醸し出していたために期待されていましたが、これが酷いバグも相まってどえらい大外し
その後路線を大きく変更し、当時旧ねこねこそふとの秘密兵器であったオダワラハコネにいち早く目を付けるもののその後も伸び悩みが続きます。
今じゃすっかり諦められたメーカーと言っても差し支え無いでしょう。

そして今回の新作『あまあね』です。
今まで主力として使ってきた、原画のさとーさとる、ライターのやーもをバッサリ切捨て、非常に起用なタイプと思われる絵師きくらげ、ライターには同人歴はそこそこ長い川口トオルを起用。
ネームバリューとしてはかなり低めですが、勝負をしかけてきてるなというのが印象です。

注目してほしいのはキャラクターです。
姉ゲーだなとかは正直どうでも良い、見るべきは他でもない主人公です。
どうですかこの少し頭のボリュームの大きい「とらドラ!」の高須竜児によく似た見た目と設定にひらひらとした可愛い物が好きという、素直にフリルと書けば良いのにとしか言い様の無い無駄設定を加えたキャラは!
元エロゲーライターのゆゆこもビックリですよ。

プレイヤーに勘違いしてもらっては困るのが、このメーカーはまず及第点を取れるかどうかが瀬戸際のメーカーであり、名作を作る事を諦めればこの程度のモロパクリはエッセンスとして受け入れるべきであり、固定化したキャライメージはむしろゼロから作るよりもキャラ造形を楽に出来る、壊さなければ良いだけという事です。
逆に言えばこれで失敗しようもんならちょっとばかし痛い目見てもらわないといけない背水の陣をとって来たと言う事でもあります。
見せてもらいましょう、プライド捨て場の向こう側ってヤツを。

最新情報
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